ヘルパンギーナに感染したら
何日休む?
ヘルパンギーナとは
ヘルパンギーナとは夏に流行することが多いウイルス性咽頭炎で、主な症状は発熱と、口の中の粘膜に生じる水疱です。
名前の由来はドイツ語で水疱という意味の「ヘルペス」と喉の炎症という意味の「アンギーナ」で、コクサッキーA群の2~6型と10型というウイルスが主な原因です。
高熱は1日~3日、喉の痛みは3日~4日程度続きます。
ヘルパンギーナの感染経路
ヘルパンギーナは感染した方の咳やくしゃみなどのウイルスを含んだ飛沫を吸い込んで感染する「飛沫感染」と、水疱の中身や便の中に排出されたウイルスなどに触れて感染する「接触感染」によって感染が広がります。
ヘルパンギーナの潜伏期間
ヘルパンギーナは2日~4日の潜伏期間があります。
ヘルパンギーナの予防方法
ヘルパンギーナには予防接種はありません。
飛沫感染と接触感染によって広がるため、手洗い、咳エチケットで予防するようにしましょう。
ヘルパンギーナは大人にも感染する?
ヘルパンギーナは、大人もまれに感染することがあります。
大人が感染した場合も、口内に小さな水疱ができたり突然の発熱などの症状が現れます。
ヘルパンギーナの予防方法
ヘルパンギーナには予防接種はありません。
飛沫感染と接触感染によって広がるため、手洗い、咳エチケットで予防するようにしましょう。
受診の目安
まれに合併症として無菌性の髄膜炎が起こることがあるため注意が必要です。
髄膜炎の場合、頭痛や吐き気、食事がとれない、不機嫌でぐったりするなどの症状が現れます。
ヘルパンギーナと診断されていて、こうした症状がある場合は速やかに受診するようにしてください。
検査・診察・治療
ヘルパンギーナに特別な検査キットはなく、診察で判断します。
また特効薬もないため、痛みや熱を解熱鎮痛薬で和らげるなどの対症療法を行い、安静にして症状が軽快するのを待つことになります。
ヘルパンギーナに関してよくある質問
ヘルパンギーナに感染した場合、何日休む必要がありますか?
少なくとも熱や食欲低下などの症状がある間は家で安静にするようにしてください。
熱が24時間以上出ておらず、食欲が戻ったら登園・登校を検討してください。
小学生でもヘルパンギーナになることはありますか?
ヘルパンギーナはいくつかのウイルスが原因となるため、何度か感染することもあります。
小学生でも感染するケースはあります。
ヘルパンギーナがお風呂で感染することはありますか?
ヘルパンギーナの感染経路は飛沫感染と接触感染です。
そのため、直接お風呂のお湯が原因で感染することはありませんが、咳やくしゃみの飛沫や手指から入浴中に感染することはあります。
ヘルパンギーナは空気感染しますか?
ヘルパンギーナの主な感染経路は飛沫感染と接触感染です。
くしゃみや咳の際に出る飛沫を吸入する、もしくは体液のついた手やものに触れることで感染します。
そのため、空気感染が起こることはありません。
ヘルパンギーナに感染しましたが、病院に行かなくてもいいですか?
ヘルパンギーナに感染した場合、特効薬や根本的な治療法はないため、症状が軽ければ自宅療養で構いません。
脱水を防ぐためにこまめに水分を摂り、安静にして過ごしてください。
場合によっては、解熱鎮痛薬などを用いて症状の軽快を待ちましょう。
ただし、高熱が続いたり、頭痛や嘔吐、けいれんなどがある場合、水分がとれない場合は速やかに受診するようにしてください。
大人でもヘルパンギーナはうつりますか?
まれですが、抵抗力が落ちている場合、また過去に感染したことがなく免疫を持っていない場合には大人の方であっても感染することがあります。
ヘルパンギーナは夏に流行しますが、この時期は大人でも暑さで体力を消耗しやすくなっています。
大人の方がヘルパンギーナにかかった場合、子どもと同じ症状(高熱と口の中の水疱)が現れますが、熱が高くなる、痛みが強くなる、頭痛や筋肉痛、関節痛が出るなど症状が重くなりやすいです。
また、症状が長期間続くケースもあります。大人の方の感染は子どもが感染した後、家庭内で感染するというケースがほとんどです。
子どもがヘルパンギーナに感染した際は、マスクの着用や手洗いうがい、タオルや食器の共有は避けるなどの予防策をとるようにしましょう。